みなさん、お元気ですか?荒川区議の大月です。
人口戦略会議では、お金の出し手である民間企業の日本製鉄の三村明夫名誉会長からの提言には意味があると思います。 また、私は今まで少しでも日本の人口が減らないようにという発想でしたが、人口戦略会議では減ってもよくて「人口8000万人」で安定させるという発想はなかったです <( )>
繰り返しになりますが、人口戦略会議の戦略は、人口減少のスピードを緩和・安定化させる「定常化戦略」と、生産性を高める「強靱(きょうじん)化戦略」です。
「定常化戦略」では、若年層の所得向上や雇用改善を最重要項目としました。結婚・出産の意欲がある人が実現できるようにするためです。
「強靱化戦略」では、生産性の低い企業や産業、地域の構造改革を重視しました。教育の質の向上や高技能者の受け入れも含めます。この提言は、日本の人口問題に対して、具体的で現実的な解決策を提示していると思います。
人口を8000万人台で安定させるという目標は、政府のこのままならの試算よりも高いですが、不可能ではありません。出生率を1.8に引き上げることは、フランスやスウェーデンなどの先進国がすでに実現していることです。人口が減っても成長できる社会をめざすという戦略も、現実的です。人口減少はGDPの縮小につながりますが、それを生産性の向上で補うことができます。人口戦略会議の試算では、人口が8000万人になっても、実質GDPの伸び率は0.9%程度を維持できるということです。
この提言は、日本の人口危機に対する号砲となるべきです。政府は、この提言を真剣に受け止め、実行に移すべきです。日本の人口問題は、私たちの問題です。ぜひ、皆さんと議論を続けたいと思います。