あら瓦版 (大月たけひろ)

国民民主党 荒川区議会の活動について

「なぜ、日本の給料が低迷しているのか?」書籍:給料の上げ方② デービット・アトキンソン

「韓国の平均賃金に日本が抜かれた!」このニュースは私にとっても衝撃でした。「過去に韓国って通貨危機起こしてなかったっけ?その韓国に給料で抜かれた!?」と複雑な気分になりました。 バブルの時代は、日本の給料が高いから、中国など東南アジアに工場を移転したのに、なぜ?

ゆでガエル

給料に関しては「ゆでガエル」。実は毎年の上昇率は、大きな差があったわけではないのです。例えば、1990年以降のドイツの給料毎年1.1%、日本の上昇率は0.2%、その差は0.9%でした。しかしその状況が30年続けば1.38倍となっています。まさに暖かいと思っていたお湯(給料)に使っている間にいつの間にか抜けれていた。抜かれていたことにも気が付かない方もいらっしゃると思います。

実は、少々数字のマジックがあるそうです。就業者数は431万人(2011年⇒2018年)も増加しました。しかし、その就業者数は65歳以上が321万人、その大半が女性だったそうです。女性の労働参加率向上は良いことと私は判断しています。ちょっと、話はずれますがひろゆきさんは、女性の労働参加率があがったから、少子化が進んだんだと結論付けていました。私は、日本の価値観(お父さんが外で働いて、お母さんは家を守る)を変化させないといけないのと、産みたいと思った就労している女性が産みやすい環境(制度とお金等)を作ることが重要と思っています。

そして、高齢者の給料が安いのと、女性の給料が低い水準に抑え込まれることで、平均賃金が大きく下がったのです。高齢者は能力が落ちていると失礼な判断をすればある程度いたし方ないですが、能力の高い女性を女性だからと不当な扱いをすることは許されないと思いますし、能力が必要な仕事にチャンスを与えないことも問題だと思います。