あら瓦版 (大月たけひろ)

国民民主党 荒川区議会の活動について

【日経】古き良き昭和99年、呪縛から解き放し日本そして荒川区の経済を若返らせよう④

みなさん、おげんきすか?荒川区議の大月です。続きです。

未来への市場デザイン

 ボーゲル教授が提唱する「市場デザイン」は日本経済の再生には必須です。市場デザインとは、市場のルールや制度を設計することで、市場の効率性や公平性を高めることです。
労働市場の不平等を解消するためには、従業員の競合企業への転職を妨げる競業避止の条項を禁じることや、妊娠や子育てで不利な女性の登用などの働き方改革を推進することを提案しています。これらは、市場のルールを変えることで、働き手の機会や選択肢を広げることにつながります。

 また、日本の長期雇用やステークホルダー型統治といった日本流の制度を容易に捨てるのではなく、近代化することを勧めています。これらは、市場の制度を改善することで、企業や個人への投資やスキル向上を促すことになります。

 ボーゲル教授は、政府が企業の勝者と敗者を選ぶのではなく、化石燃料からの脱却といった目標を掲げて、企業や起業家に技術開発の自由を与えることを主張しています。これは、市場の目標を明確にすることで、おのおのの企業がイノベーションを促進することになります。日本にシリコンバレーをつくろうという人は、もしかすると間違った場所を探しているかもしれません。

 何が何でも起業という答えだけでなく、日本には、日本のエコシステム(ビジネスの生態系)に合った、例えば、社内ベンチャーなど日本モデルの新バージョンを見つける方がよいと思います。ただし、社内ベンチャーには、大枠(予算など)だけを決めて、あとの決定権は社内ベンチャーに委譲することが必要と考えます。その分野のビジネスをわかっていない親会社の経営者が、横から口を出すと、うまくいくビジネスも、うまくいかないという事態が予想されます。そのためにも、市場デザインとして、日本の市場のルールや制度を見直すことが必要だと思います。市場デザインは、日本経済の再生に必要な、新しい答え・正解を見つけるための手がかりになるのではないでしょうか。

ありがとうございました。