あら瓦版 (大月たけひろ)

国民民主党 荒川区議会の活動について

そごう・西武の売却は、雇用切り捨てなのでしょうか?

こんにちは、そごう・西武の売却問題について取り上げたいと思います。私はかつて西武百貨店で働いていたことがあり、しかも、西武百貨店の社長が、山下社長・松本社長・林社長そして田口社長と元上司となると、この問題には特別な思い入れがあります。

西武百貨店HPより

そごう・西武の親会社であるセブン&アイ・ホールディングスは、米ファンドに同社を売却する方針を固めています。しかし、そごう・西武の労働組合は雇用に不安があると、8月31日に西武池袋本店でストライキを実施すると予告しています。これは百貨店業界では約60年ぶりのストとなります。

セブン&アイはコンビニ事業に経営資源を集中させるために、そごう・西武を手放そうとしています。セブン&アイの売却方針は、そごう・西武の雇用やブランドを軽視し、自分たちの保身を優先しているようにみえます。しかも、そごう・西武は百貨店業界では有力な存在であり、特に西武池袋本店は日本で3番目に売上高の高い百貨店です。

コロナ禍で苦境に立たされた百貨店業界ですが、池袋店はインバウンドの外国人観光客にも人気があります。立地条件も良く、将来的にも収益性が高いと期待されます。そんな池袋店を電気屋にする必要はないのではと思います。

セブン&アイは、売却先の米ファンドと家電量販大手のヨドバシホールディングス(HD)と連携し、ヨドバシが池袋本店などに出店することを検討しています。しかし、これは池袋駅周辺にすでにビックカメラやヤマダ電機などがあることを考えれば、無駄な競争を招く可能性が高いです。また、電気屋にした場合の収益シミレーションも公表されていません。

セブン&アイの経営陣は、経営の基本である雇用を守ることをせず、そごう・西武の従業員を見捨てようとしています。労組は雇用を最大限確保することを求めていますが、セブン&アイは具体的な方法や規模について言及していません。

セブン&アイはせめて

・ヨドバシホールディングス(HD)の店舗にした場合、百貨店より収益が  あがるのかを公開すること。(難しいとは思いますが)

・雇用を確保する具体的な方法や規模を明らかにすること。

ぐらいは公表しないと、誠意が感じられません。