あら瓦版 (大月たけひろ)

国民民主党 荒川区議会の活動について

【視察⑥:沖縄】糸満市NPO法人「子育て応援隊 いっぽ」戦禍のトラウマが残る②

お元気ですか?荒川区議の大月です。いっぽの続きです。

戦禍が残る ChatGPTより

 

前回、下記の内容をお伝えしました。
沖縄県糸満市のNPO法人「子育て応援隊いっぽ」は、困難を抱える家庭に寄り添い、物資支援を単なる配布で終わらせず対話や観察を通じて課題を共に解決する姿勢を貫いています。シングルマザーだけでなく増えるシングルファザー家庭にも対応し、学習支援や居場所づくりなど多角的に子どもと家族を支える「命綱」となる活動を展開しています。

🕊️ 戦争の影と「世代を超えた連鎖」を断ち切る想い

そして、私が最も深く考えさせられたのは、「いっぽ」さんが語られた、ご家庭の厳しい状況の「根本原因」に関するお話でした。

それは、現代の困難な状況の一端が、前回の戦争の影響を受けているという指摘です。

世代を超えた負の連鎖」について、次のように説明がありました。

  1. 祖父の世代:戦争で被害に遭うなどして、ある程度の生活費や手当を受給。それにより、「仕事をしなくても生活できる」という状況がありました。
  2. 父の世代:その祖父の背中を見て育ち、「仕事をしなくても良い」という価値観や生活態度を継承してしまう。
  3. 現在の若者の世代:さらにその背中を見て育ち、安定的な就労や社会参加への意欲を失う危険性がある。

これは、非常に重く、そして根深い問題提起です。貧困や孤立は、単なる現代の経済問題ではなく、歴史的な出来事や、家庭内で無意識に受け継がれてきた価値観が複雑に絡み合って生じている。

「いっぽ」さんは、この「連鎖を断ち切りたい」という強い想いを原動力とされています。

子どもたちへの丁寧な関わり(登校支援、学習支援など)を通じて、単に学力を向上させるだけでなく、生活リズムの改善自己肯定感の向上、そして「自分は生きていていい、必要とされている」という未来への希望を育もうとされているのです。

「いっぽ」から学ぶ行政の役割

「いっぽ」さんは、不登校だった子が6年間の利用を経て中学で登校可能になった事例などの成果を上げられています。

その一方で、活動スペース不足、委託費中心の資金面、そしてスタッフ・ボランティアの確保といった、深刻な「課題」も抱えていらっしゃいます。

地域に根ざしたNPOや民間団体が、これほどまでに緻密で、心のこもった支援を継続するためには、やはり行政の安定したサポートが不可欠です。

私たちが学ばなければならないのは、「いっぽ」さんが実践されている「おむつを届ける」という「一手間」がもたらす、家庭の状況の丁寧な把握と、そこから生まれる「世代間の連鎖を断ち切る」という壮大なミッションです。

単に予算を付けるだけでなく、彼らが地域で安心して、長く活動できる基盤をどのように整備していくか。そして、荒川区においても、同様のきめ細やかな支援の仕組みをどう築いていくか。

この視察を通して、私の中に新しい「一歩」を踏み出す想いが生まれました。

この学びを、荒川区の政治にしっかりと活かしてまいります。