お元気ですか?荒川区議の大月です。

先日、沖縄県糸満市にあるNPO法人「子育て応援隊 いっぽ」様を視察させていただきました。
「いっぽ」という名前の通り、一歩ずつ、しかし確実に、困難を抱える子どもたちとその家族を支え、未来への歩みをアシストされているその活動は、まさに「命綱」とも言うべき重要な役割を担っていました。
🕊️ 感謝の記憶、そして「馴染めなかった」経験から思うこと
視察報告に入る前に、私自身の話を少しさせてください。
私には子どもがおりますが、長女がまだ小さかった頃、嫁さんが仕事と育児の両立で文字通り「綱渡り」のような日々を送っていました。その時、私を支えてくださったのが、地域のファミリーサポート事業の会員様でした。
迎えの時間、急な用事での一時預かり...。親の代わりにわが子を預かってくださるその温かい手と時間に、どれほど助けられたか、感謝の気持ちは今でも忘れることができません。私にとって、ファミリーサポートは人生を救っていただいた経験であり、「自分事」として非常に重要な取り組みだと心から感じています。
ただ、下の子供は、どういうわけかファミサポの会員様(とても良い方でした)とは相性が合わなかったのか、あるいは「おばあちゃん子」だったためか、残念ながら馴染むことができませんでした。
この二つの経験は、私に大切なことを教えてくれました。それは、「支援の形は一つではない」ということ、そして「寄り添い方は、家庭や子どもの数だけ存在する」ということです。
「いっぽ」様の活動には、この「寄り添い方」の深さと、細やかな心配りが詰まっていました。
👶 オムツは「物資」ではない、「会話のきっかけ」
「いっぽ」様では、経済的な事情などでおむつに困っているご家庭から連絡があった場合、すぐに宅配便で送付するのではなく、「私たちが直接おむつを持っていきます」と対応されるのだそうです。
これは非常に「いっぽ」側にとって手間がかかることです。しかし、この「手間」こそが、支援の質を格段に上げている核だと感じました。
- 単なる物資支援で終わらせない:おむつを渡すという行為を通して、お子様の様子をよく観察し、ご家庭の状況を丁寧に把握する。
- 「SOS」の背景にあるものを見る:なぜおむつに困っているのか、その背景に、親御さんの孤立や育児疲れ、あるいは就労の課題がないか、対話の中から気づきを得る。
この 徹底した「現場主義」は、私たちが行政視察で頭で理解しようとするデータや数字の遥か上を行く、人間的な温かさと洞察力に溢れていました。支援とは、一方的に何かを与えることではなく、対話と観察を通じて、共に課題を見つけ、解決へと「一歩」踏み出すサポートなのだと改めて学ばせていただきました。
⏳ 時代の変化:シングルマザーからシングルファザーへ
「いっぽ」様が支援されているご家庭の状況は、時代とともに変化しているそうです。
以前は、おむつなどに困窮する家庭といえば、シングルマザーのご家庭が多かったそうですが、近年はシングルファザーのご家庭も増えているとのこと。この変化は、社会構造や家族のあり方の多様化を反映しています。
また、シングルファザーの場合、周囲に相談できるロールモデルが少なかったり、家事や育児に対する社会的な偏見や期待が強かったりといった、特有の孤立感を抱えやすいという側面もあるかもしれません。
「いっぽ」は、このような多様な家庭のニーズに応えるべく、子育て支援事業、拠点型子ども居場所、ファミリーサポート、そして保育園運営まで、多角的な支援を展開されています。
特に、不登校や発達課題など、多様な困難を抱える子どもたちへの「学習支援」「登校支援」「キャリア形成」といったきめ細やかなサポートは、子どもたちが再び学校や社会とつながるための重要な架け橋となっています。
【続く】