お元気ですか?荒川区議の大月です。
先日、東京ビッグサイトで開催された「SusHi Tech Tokyo 2025」に行ってまいりました。「アジア最大級」という肩書きにふさわしく、会場はきらびやかなブースと国際色豊かな出展者で溢れていました。インド、シンガポール、ヨーロッパなど、まるでテック万博のよう。SushiではなくSusHi。シャリはありませんが、テックのネタは多彩でした。
さて、ここからが本題です。
今回のイベント、本来の目的は「起業家と企業の出会いの場」のはずです。未来のイノベーターたちが企業のプレゼンテーションを見て、「この技術、自分のアイディアに活かせるかも」と思ったら商談に発展する、そんな流れを想定しているのだと思います。
しかし、ここで思わぬ“高いハードル”が立ちはだかりました。
入場料、まさかの2万円。
これは、スタートアップを目指す若者や、資金に限りがある起業家にとってはそれなりに痛い出費です。企業の担当者に「ぜひ御社とお話を…」と声をかける前に、「まずチケット代をどうしよう」という話になります。
スタートアップとは、つまり“スタートする人たち”です。資金も人脈も、まだまだこれから。その人たちにとって、2万円は軽くない出費。将来の“ユニコーン企業”が、チケット代で門前払いされているのでは、なんとも惜しい話です。
さらに気になったのは、昨年まで存在していた「学生ブース」が見当たらなかったことです。もしかすると、見逃していただけかもしれませんが、少なくとも目立ってはいなかった。学生たちこそ、まだ既成概念に縛られず、大胆な発想で挑戦できる存在です。だからこそ、可能性に投資すべきだと私は考えています。
起業の現場で求められるのは、資金より「チャンス」です。学生たちにこそ、安く・確実にブースを提供してあげてほしい。未来のビル・ゲイツや孫正義が、ブースにいたかもしれないのです。
ゴールドパートナーの顔ぶれも豪華
アメックス、JAL、JR東日本、NTTデータ…。これだけ聞くと「スタートアップというより経団サミットでは?」とすら思ってしまいます。もちろん、企業内起業という形での挑戦も尊重されるべきです。ただ、資金面の課題に関しては、企業内であればある程度の支援が受けられるのが現実。一方で、企業外でゼロから挑戦する起業家にとっては、すべてが“裸一貫”からのスタートです。
「新しいテックで既存のビジネスモデルを壊す」と言われますが、そこに“壊しても大丈夫な余白”があるのは、実は企業の外にいる人たちなのではないでしょうか。
(続きます)