お元気ですか?荒川区議の大月です。
先日、30年ぶりに岐阜県の関ヶ原を視察してまいりました。30年前といえば、大垣駅から関ヶ原に向かう道すがら、各武将が本陣を構えたであろう山々が見えるばかりで、陣旗こそあったかもしれませんが、どこか寂しい印象が残っています。当時、担当の方に「確かこの辺りに、関ヶ原製作所の工場があったと記憶しているのですが…」と話すと、「おそらく30年前から、製作所はあったと思います」という、なんとも控えめなお答えだったのを覚えています。
そんな私の関ヶ原のイメージは、時が止まったような場所でした。しかし、今回足を踏み入れてみると、様変わりしていました。なんと、「関ケ原古戦場記念館」が堂々と聳え立っているではありませんか!
記念館という立派な建物だけでなく、「関ケ原観光協会」まで設立され、事前に申し込めば、有料ではありますが「せきがはら史跡ガイドサービス」を受けられるとのこと。30年前には想像もできなかった進化です。隔世の感とは、まさにこのことでしょう。
しかしながら、です。日本人の9割以上がその名を知るだろう「関ヶ原」でありながら、残念ながら観光客が押し寄せているという賑わいは、まだ感じられませんでした。インバウンドの方々の姿もあまり見かけません。やはり、交通の便が良いとは言えない現状も影響しているのかもしれません。これは、何か人を惹きつける「仕掛け」が必要だと強く感じました。
期待を胸に「関ケ原古戦場記念館」の中へ。そこで待ち受けていたのは、まさに圧巻の光景でした。シアターでは、合戦の様子が臨場感たっぷりの映像で再現されています。大きな音響、激しいストロボ、そして映像に合わせて座席まで振動する演出は、まるで自分が戦の真っただ中にいるかのような錯覚を覚えました。
この迫力満点の合戦映像を体験した後、実際の古戦場を歩いてみたら、当時の武将たちの息遣いや、兵たちの鬨の声が、よりリアルに感じられるのではないでしょうか。記念館での体験が、古戦場巡りの感動を何倍にも増幅させる可能性を秘めていると感じました。