あら瓦版 (大月たけひろ)

国民民主党 荒川区議会の活動について

【荒川区視察:大垣市②】奥の細道むすびの地記念館

お元気ですか?荒川区議の大月です。大垣市の続きです。

奥の細道のイメージ(ChatGPTより)

大垣市では、毎年4月に「芭蕉祭」が開催され、俳句のワークショップや句会ライブ、茶会、舟下り、きもの園遊会など、芭蕉の旅の情景を偲ばせる様々なイベントが行われています。荒川区も交流都市として物産展に出店しているとのこと。

そして、視察の大きな目的であった「奥の細道むすびの地記念館」は、平成24年4月8日にオープンしました。名誉館長には、俳人の黛まどか氏が就任されています。館内は、「芭蕉館」「先賢館」「観光・交流館」の3つの館と、大垣藩の藩老であった小原鉄心の別荘「無何有荘大醒榭」で構成されています。

「芭蕉館」では、「奥の細道」の解説はもちろん、芭蕉の人物像や旅に生きた人生が紹介されています。「先賢館」では、大垣の歴史や文化・芸術を築き上げた江馬蘭斎、飯沼慾斎、江馬細香、梁川星巌、小原鉄心という5人の偉人の功績が展示されています。「観光・交流館」は、観光情報コーナーや休憩スペース、物産店などがあり、旅の疲れを癒したり、お土産を探したりするのに最適です。

開館時間は、芭蕉館と先賢館が午前9時から午後5時まで、観光・交流館が午前9時から午後9時までとなっています。入館料は一般300円ですが、年間パスポートは1,000円です。また、小中高生、障害者手帳をお持ちの方とその介護者、特定の観光手形をお持ちの方、外国人観光客に同行する通訳案内士、そして市内在住の65歳以上の方は、入館料が無料となるそうです。

大垣市と荒川区は、平成19年から交流が始まりました。そのきっかけは、「奥の細道」において、南千住が出発の地であり、大垣市が結びの地であるという縁によるものです。平成23年8月24日には、災害時相互対応協定も締結されています。

直近3年間の交流を見てみますと、荒川区では「川の手荒川まつり」や「荒川区交流都市フェア」に大垣市が出展し、大垣市では「奥の細道サミット」や「芭蕉祭」、国内都市交流ツアーなどに荒川区が参加しています。その他にも、千住大橋鉄橋化80周年事業で大垣市の博物館資料が展示されたり、大垣市の子供たちが荒川区の俳句相撲大会に参加したりと、多岐にわたる交流が行われています。

今回の視察を通して、大垣市が「奥の細道」という貴重な文化遺産を大切にし、それを活かした街づくりに力を入れていることを強く感じました。荒川区も「奥の細道」の出発地としての誇りを持ち、大垣市との交流をさらに深めていくことで、双方の魅力を高めていければ素晴らしいと思います。