お元気ですか?荒川区議の大月です。
東京電力柏崎刈羽原子力発電所視察の続きです。
見学後の質疑応答では、副所長が対応してくださいました。その中で、私が最も印象に残ったのは、「新潟県柏崎市の住民の方々に理解いただき、そして知事から原子力発電所再稼働のGoサインをもらうこと」が重要であるというお話でした。
この言葉を聞いた時、改めて、原子力発電所が抱える根深い問題に直面した思いがいたしました。北陸新潟という地に東京電力が発電所を開発・運営し、原子力発電所のリスクがあり、しかしその電気を使うのは主に東京・関東であるという構造的な矛盾はあります。柏崎市民の皆様のお気持ちを考えると、簡単に「再稼働に賛成」とは言えないだろうということは、想像に難くありません。

少々話が飛びますが、副所長には若干ご迷惑だったかもしれませんが、私は新聞等に書かれていた核融合を使った発電所に興味がありました。なにしろ、核融合は放射能はほとんど出さずに、燃料を重水素や三重水素とするそうですが、これらの水素は海水から調達できるそうです。「核融合の発電所はできる可能性は、どの程度なんでしょうか?」という質問をさせていただきました。これに対し、副所長からは「研究中です」という、明確な回答は得られませんでした。しかし、会合の後、別の所員の方がそっと近づいてきて、「副所長からは言いにくかったとは思いますが、どの程度の期間になるかは言えませんが、実現の可能性はあると思いますよ」と教えてくださいました。この言葉に、未来への希望を感じました。