お元気ですか?荒川区議の大月です。
今日は、「見本のない世界で、日本がどう未来を切り開いていくべきか」について、少し本音で語らせていただきます。少々長く続きがありますが、どうぞ最後までお付き合いください。
◆「アメリカに追いつけ」はもう古い
かつて、私たちには明確な“お手本”がありました。それがアメリカでした。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれた時代、日本はアメリカを追いかけ、お手本とし、そして一部では凌駕していました。
しかし、今はどうでしょう。世界はすっかり様変わりし、国際社会は予測不能なカオスに突入しています。気候変動、パンデミック、地政学リスク、AIといった変数が複雑に絡み合い、「この国のようになればいい」という明快なモデルは、どこにもありません。
いわば今の世界は、“見本のない世界”なのです。
◆過去の「ガラガラポン」と、現状は“やったフリ”
歴史を振り返れば、日本は明治維新や戦後の復興といった“ガラガラポン”を経験し、その都度、古い体制を否定し、国民一丸となって新たな道を切り開いてきました。
でも今の日本はどうでしょう?形式上は少しずつ制度改革が進んでいるように見えても、実態は「やったフリ」の延長線上にあります。初任給30万円?たしかに驚きですが、それだけで社会全体が変わるわけではありません。
旧勢力の壁はまだ厚く、新しい価値観を持つ勢力は少数派。いくら時代を見据えても、実権がなければ絵に描いた餅です。だからこそ、本当の意味での“ガラガラポン”が必要なのです。
◆「失敗を恐れない社会」こそ、変革の鍵
90年代以降、日本の構造不況は長引きました。そして、それと同時に社会全体が「失敗を許さない空気」に包まれていったのです。
リスクを取らず、安全策に逃げる。それが合理的だとされてきた結果、挑戦者が育たず、結果として“抜きん出た人材”が出にくい土壌になってしまいました。
世界を見れば、GAFAMに代表されるような企業が新たな市場を切り拓き、社会の在り方そのものを変えています。そんな中、日本はどうか。大企業は未だに年功序列、新卒一括採用、終身雇用…。昭和のまま、です。
これでは、時代に置いていかれるのも当然です。
(続きます)