お元気ですか?荒川区議の大月です。
さて、上記の続きでございます。
標準化システムへの移行の進捗
荒川区では、システム移行の準備を段階的に進めてきました。これまでに「概要設計」や「フィットアンドギャップ(現行システムと標準化の機能差分)比較分析」といった基礎的な作業を完了させ、現在は「移行計画の作成」や「開発ベンダーの選定・契約準備」を行っています。また、ガバメントクラウドへの接続準備も進めており、本番稼働に向けた「環境構築」にも着手しました。
一方で、国が提示する仕様書の改訂や法改正に伴う変更、さらには全国的なIT技術者不足が課題となっています。これらの影響で、一部のシステムについては期限内での移行が困難と見込まれています。荒川区では「移行困難システム」として国に届出を行い、ベンダーとの調整を進めながら解決策を模索しています。
標準化への移行作業はすべてが計画通り進むとは限りません。IT業界に身を置いた経験から申し上げると、システムの「移行」という言葉は簡単そうに聞こえますが、実際には膨大な手間が必要です。
現在は、職員の皆さんが力を併せて、課題を一つ一つ区民サービスを継続そして質を保ちながら対応しております。
システム移行は、単に技術的な問題だけでなく、住民サービス全体に関わる重要な取り組みです。移行困難なシステムについても、必要な対策を講じながら、住民の皆さんに影響が出ないよう進めていく必要があります。
システムリリース時には付いてくる可能性が高いシステム障害を想定して、業務としてどう受け身を取るかを議論していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。