お元気ですか?荒川区議の大月です。 私の直接関係があった人は残念な結果ではありましたが、一息がつけました。
ところで日本経済が「30年低迷の沼」に沈んでいたことは、皆さん、ご存じだと思います。30年間にわたり経済の成長はほぼ止まっており、ついに2023年はGDPでドイツにも追い抜かれてしまいました。そして、インドが6%成長を続けており、いよいよ日本を追い越すのではないかとまで言われています。この日本の厳しい現状の中で、私たち荒川区ができることは何か。私自身、スタートアップ企業への支援にその希望があるのではないかと考えています。
日本の成長が止まってしまった原因はいくつかあります。1990年代のバブル崩壊後、不動産総量規制や公定歩合引き上げにより株価や地価が急落し、金融機関は不良債権に悩まされ、政府は莫大な公的資金でこれを支える事態に。さらに、経済の底上げを図るため、公共事業を拡大するという策も講じられましたが、それだけでは即効薬とはならなかったのです。
バブル期に出世した経営陣がいる組織では、成長時に培った自分の成功パターンでは、成長しない経済では、どうして良いのか分からず、守りに入ってしまう傾向があったのではないかと思われます。革新を恐れ、成果主義がかえって社員の内向き志向を助長したりと、企業全体が守りに回ってしまったと感じることも多いのではないでしょうか。
こうした中、私は、荒川区がスタートアップを支援し、地方自治体として新しい技術を用いたビジネスモデルを育成できるのではないかと感じています。特に、「起業家仲間の集まる場」を提供することが重要と考えています。起業家同士が気軽に相談したり、アイディアを出し合ったりできる場、つまりコミュニティが新しいビジネスを生むと考えます。
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