あら瓦版 (大月たけひろ)

国民民主党 荒川区議会の活動について

<飲み会で根回しや人事決めるのをやめませんか?>書籍「子育て罰」について⑥ 荒川区

「子育て罰」に書きたいことが多すぎて、なかなか前に進みません。そこで、別の話題にしていました、すみません。では、一旦戻します。まずは、子供の貧困と子育て罰の関係性です。貧困とは、失業・疾病・傷病だけでなく、離婚・死別・未婚出産などもリスクとして存在します。女性のシングルマザーは、雇用形態のジェンダー不平等(つまり、子育てしていると雇用されない、賃金も上がらない)も影響して、貧困リスクがあがります。ここが、日本人自体の価値観、労働する際の価値観と密接に関わっていると思います。女性は、腰掛けだと思われたり、夕方のMTや、飲み会には来ないから、ちゃんと仕事にならないという観念がなかなか払拭できません。そもそも、飲み会で「重要な事項の根回しが行われたり、人事が決まったり」するのって、本質的にはおかしいのですが、でも慣行上行われているのは事実だと思います。

飲み会での根回し<写真AC>

そこに参加できないんだから、重要な仕事は任せられない、という発想から抜け出せないのが日本の生産性があがらないことにも関係があると思います。ここに非常に関係するのですが、日本の評価制度にもあると思います。多くの日本の評価では、成果ではなく、プロセスで評価するという慣行があります。別のブログにも書きましたが、最近は成果主義で、成果をもって評価すると謳っています。実際にはプロセスでどれだけ頑張ったかが評価されます。つまり、上司の印象になります。成果は評価する上司でなんとでもかけます。だから、忖度が起こるのです。成果を残した人が評価されるのではなく、上司の印象がいい人が評価されます。日本の貧困政策でも似たようなことが起きているらしく、プロセスに注ぎ込んだ予算・人員で評価するという現象があるそうです。つまり、少ない予算で少ない人数で成果をあげた人間より、多くの予算を分捕ってきて、多くの人員で成果を上げた方が評価されるってことになります。日本の少子化が進むという結果に陥ってしまっていることにも関係があると思います(続きます)